【スタイリング@神楽坂】
2017/05/06
教室のこと
フェリカスピコの佐藤です。
レポートが少し遅くなりましたが、4月はスタイリストの小坂桂さんによるスタイリングの教室を開催しました。
フェリカスピコでは大人気の教室で、どの教室より早く満席になるんです。
テキストは、おなじみの「おいしいかわいい料理写真の撮り方」を使用します。
最近、台湾語版も発売されました。
こちらの教室では、撮影用の器、下地、小物類の選び方やその配置に重きを置き、いろいろなことを学びます。
多くの食器から自分のスタイリングを発見できるというのも魅力の一つですが、それらを運んできてくれるのは小坂先生の思いやりです。
私も常々教室でお伝えしていますが、ただ言葉で伝えた技術を学ぶだけではなく、このような実践の場でプロの方が思っていることを感じたり、あっちと、こっちの布をどちらを使うか悩んでいる仕草をすれば、なぜ悩んだのか考えることこそが勉強になるかと思います。つまり教室で、お見せしようとして、見せていることだけでない動作にも注目して欲しいのです。私もかつて20代のころにカメラマンのアシスタントを経験していましたが、ただ手伝うのではなく、自分がもしカメラマンであれば、何をするのか、何をされたら嬉しいものなのかという目線で、観察しつつ仕事をしていました。昔先輩から、「スーパーアシスタントは、振り向いたら欲しいレンズを持って待ち構えているぞ」と言われたのがずっと頭の中にあり、そこまではなれなかったかもしれませんが、そうなれるように常に意識して無意識がないように行動していました。
デモが終わったら、実践です。各々、お題をその場で言い渡され。その食材をスタイリングしていきます。
教室では、まずイーメージになる写真を想定していただき、そのイメージに沿って食器や小物類を選んでいただくため、いきなり道具を選び始めていただかないようにしています。ちょっと厳しめですが、とても大切なことなのでここは必ずお願いしています。
試行錯誤の上、いよいと形になってきています。この間、小坂先生や私からはほとんどアドバイスがないので、ここは自力で行動していただいています。
用意してくださったハーブを使ったり、切ったり、包んだりとそれぞれでイメージが違うのも面白いところですし、それをレンズの目線でテスト撮影するのも、とっても大事なことですね。
このアドバイスも貴重だと思います。小坂先生のスタイリングの体験教室にはリピーターの方もいらっしゃり、聞くと何度受けても勉強になるとおっしゃっていただきます。
そして、完成して、形になったら最後は撮影。
ここは私が担当していますが、それぞれの方々に誰がどこで、いつ食べてるシーンというテーマを伺い、それにライティングを合わせて雰囲気を作っていきます。
斜めから、真上から、明るめ、暗めなど色々と対応できるよう道具も揃えていますので、ご希望を伝えいただきます。
ただ、スタイリングして終わりではなく、持ってきてくださったカメラに良い写真のお土産ができればという思いで教室を開催していますので、ここは妥協せずに締めの作業を行なっていただきます。
写真を見てお分かりの通り、皆さんそれぞれ十人十色でありながらも、しっかり形になっています。
それは、うわべだけでなく、しっかり根本的なことから座学で学んでいるからこそ、スタリングは初めてという方でもきちんと形にすることができるのだと思います。
次回は7月。神楽坂で開催予定です。
カメラのことだけでなく、ぜひスタイリングのことも知っていただければと思います。
私も小坂先生など、スタイリストさんとお仕事でご一緒することは多々ありますが、魅力的なスタリングがあると、お料理がうんと生きてくるんですよ。
About Us
日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。 > 料理専門の写真教室 フェリカスピコ