【フォトボードペイント教室@東京】 前編

8月1日、夏真っ盛り。
フェリカスピコでは東京での新しい教室を開催しました。

日頃撮影で背景や下地に何を持ってくるのか困っているなんてことはありませんか？それを解決してくれるのが撮影用のボードになります。自分で作れるようになればバリエーションは無限大です。

以前大阪のタカラ塗料さんで開催した撮影用のボード作りに対して、たくさんの方から「ぜひ東京で開いて」と要望をいただいており、今回大阪で講師をしてくださったペインターの大浦さんが別のレッスンで関東に来られるとの情報が入り、無理言ってフェリカスピコでも登壇していただけるように依頼をしました。

ペインターの大浦沙智子先生

大浦さんのレッスンは大阪でも評判は高く、とにかく分かりやすい。語りも柔らかくやさしい方なので、参加された方もすぐに打ち解けていきます。時々「最後は想いを込めて！」というところも情熱があって私は大好きなのですが、そんなこともあり、この日の私は裏方サポートに徹していきました。

私も体験。真剣です！

とはいえ、私も体験したいし、何をするかわかっていないのにサポートもできないので、前日に横浜のリブラクリエイションさんで行われた大浦さんの教室にちゃっかり参加させていただきペイント体験を先取りしてまいりました。でも同日の午後はリブラクリエイションのフォトデザインボードのプロデュースをされている高橋貴子先生からの依頼で私が写真撮影レッスンを行ったので、ただペイントに参加しただけではないんですよ〜。

広い会場をご提供いただきました。

さて、話は東京のレッスンにもどり、この日の会場は市ヶ谷にあるイカロス出版さんのホールを使用させていただきました。こちらの出版社は教室でテキストにもつかっている「おいしいかわいい料理写真の撮り方」の版元になります。ひごろ料理本の撮影でお世話になっている編集者の綛谷さんのご好意で、なんとも贅沢な会場となったこと感謝しております。

選べるフォトボード

みなさんに作っていただいたボードは上の写真から事前に4種類を選んでいただいておりました。

サイズも撮影するには手頃でちょうどよく、これが4枚作れて持って帰れるなんて贅沢だと思います。しかも作り方も教えていただいているんです。

ボード使用例

参加者の方とはメールでやりとりしていたので、色も似ているものあったりと、なるべく分かりやすいように事前にしっかりライティグして立体感がわかるように撮影をしてそのデータを送っていました。ボードだけだと使用した時のイメージが湧いてこないかと、シュークリームを置いて撮影もしています。フェリカスピコ親切！

大浦さんの説明

まずは大浦先生の説明から。実際に実演していただきながらデモンストレーションをしてくださいます。言葉で伝えられること、手さばきなど細かくチェックしながら、そのあと自分たちがやることになるので、この時間はまばたきもできません。みなさんの表情も真剣そのものですね。

分かりやすいテキスト

言葉だけだと後で忘れてしまうので、分かりやすいテキストもいただきました。

必要なもので最後に書いてあるハートマークは「あなたの気持ち」と！うーん。撮影と一緒ですね。

気持ちがこもってないと、作品に心がなくなってしまいます。それは本当に大事なものなのだと思いますよ。道具も技術も大事ですが、最後は心で差がつくのは物作りをしていて常々感じることです。

下地のボード

タイプによって少しずつ表情は違いますが、これはペイントする前の下地になります。これに色を重ねていくわけですけれど、このテクスチャーのついている下地を作って乾かすのに一日時間を要してしまい、その作業は事前に大浦先生が全員分を代わりにしてくださいました。前日、前々日のレッスンを入れつつ、一人4枚なので、トータルするとすごい枚数の下準備をしてくださったことが想像できます。それを何事もないようにしているのもまた大浦先生の魅力だと依頼した側としては感じずにはいられませんでした。

さあ、説明の後は実践です。

いよいよ本番！みなさんとっても楽しそ〜。やっていて気がつくのは、今回もちろん塗料を使っているのですが、全然嫌なにおいがしないことです。使用したタカラ塗料さんのペンキは水性でして、あのシンナーの匂いがするのは油性だからだそうです。刷毛でベタベタと塗ることもないので、洗いものも出ませんでした。なんだかペイント教室のイメージが全く違うものになりましたね。

小坂先生と編集の綛谷さん

この日はスタイリストの小坂桂さんとイカロス出版の編集者綛谷さんにも特別参加をいただき楽しくペイントしていきましたー。この後小坂さんには作ったものと同じボードでスタイリングをしていただき、その使用例をみなさんに撮影していただきました。二人とも超楽しそう！

−前半おわり−