動画撮影の道具

オンライン教室2 講座で使った道具

2019/01/26

カメラ

先日お話したフェリカスピコのオンライン講座について

撮影は半年にも及んだと書いていきましたが、今日はその時に使った道具についてお話します。

正直道具はひとそれぞれあって、何でなければならないということではありませんが

私の場合はすでに持っているものもあったり、それらを有効活用していくために買い揃えたものもあるので

「これでなければなりませんよ」ってことではなく、何か参考になればいいかなと思っています。

使用したカメラ

X-H1とT2

まずはカメラについてですが、今回はFUJIFILMのX-H1とX-T2を使いました。
もともとX-T2は持っていたのですが、H1については撮影中に1台買い足しました。もう少し小さいのでX-T20というのを持っていたのですが、本気で使うには小さくてあれこれコードを挿したりする時に不便な点があったのであえてやめました。もともと写真撮影時に仕事でFUJIFILMを使っているので、その資産を使わない手はありません。連続撮影時間は気にした方がよいと思いますが、短い撮影ならエントリーでもいい動画が撮れますね。スチールカメラは輸出時の関税の関係で基本30分が限度、ビデオカメラはもっと長く撮れます。

X-T2

パワーブースターグリップ

今回は講座用の記録がメインだったのでもちろん4Kとかは必要ありません。特にX-T2についてはパワーブースターグリップという電池がさらに2つ入るグリップを付けていたので、電池の持ちが少し長くなってくれて安心でした。とはいえ、動画は結構電池を食うので本当はACバッテッリーとかにつなぎっぱなしが一番安心すると思います。正直時々途中で電池がなくなってしまい「もーーーー(怒)」って叫んだ時が何度かありました。

Blackmagicdesign Video Assist 4K

Blackmagicdesign Video Assist 4K

カメラの他に外部モニターは必須です。これがないと自分がどう映っているのか確認できません。

うっかりすると頭が画面から切れているかもしれませんし、ピントがあってないとか、ライティングチェックとかとかほんとにこいつがあってよかった。私はBlackmagicdesign社 のVideo Assist 4Kという7インチのモニターを持っていましたのでそれをつかいました。でもPCのモニターとか工夫しだいでは色々他にもありますし、もっとブランドものがよければATOMSというところのモニターは有名なのでそちらもいいと思いますが、私は値段が高くて手がでませんした。今回はHDMIケーブルでカメラとモニターをつなぎ、モニターは自分の方に向けていました。

ZOOM

ZOOMとピンマイク

あとこの機械にもお世話になりました。これは編集の菅野さんからのアドバイスがあり、音は別録りがいいということだったので、改めて買うことに。メーカーはZOOMというところ、モデルはH4n Proというので、少し世代が前の機種でしたが、使い方がよくわかってなかったので、菅野さんと同じものにして教えてもらいながらやろうという作戦でした。音はこちらに録音されますが、音を拾うのはピンマイクをいつもフェリカスピコのポロシャツに付けていました。ピンマイクはオーディオテクニカのもの。そんな高価なものではなくて、動画を見て学習する人がちゃんと聞き取りやすい声にするためにという目線で選んでいました。結構私の使っているUdemyが審査に出す時に音にこだわるというのを聞いていたし、私の事務所が声が響くのでこれで音を拾ってもらいつつ、ノイズを編集時に直してもらっていました。これも時々音が入っていなかったり、私がポケットに入れる時に間違えてボタン押してしまったり仲良くなるには時間がかかりましたが、あってよかったと思えるものです。

三脚

ジッツォーの写真用三脚

三脚は基本自撮りなので、絶対必要になりますが、あまりパンしたりしないので、ビデオ用ではなく、手持ちの写真用三脚を使いました。重い方が安定していて、ずれなかったりと重宝しますが、大きくなると場所を取るので身長くらいまであがればよしかなと思って固定していました。これについては、ほとんどストレスはありませんでした。何でも買えるわけではなく、身の回りにあるものでという気持ちを持たないと、完成する前に破産してしまいますしね。

スライダー

LibecのALXS8

こちらはスライダーといって、カメラを取り付けてレールをスライドさせる道具。「すーーーー」って動く動画が撮れます。結構絵になるのでついつい使いたい気にもなりますが、撮影に時間がかかったり、多用しすぎるとうっとうしさが目立つので時々アクセントで出すといいかなと思って使っていました。「自然光で撮影する基礎テクニック」編では色々なカメラがあるシーンとか、ライティングで反射をなくす時の話とかでちょいちょい使っています。これは絶対あった方がということではなくて、あるといいかもくらいですね。私が使っているLibecのALXS8というモデルは性能とお値段がちょうどよかったので、動画撮影を勉強するころに購入していたのですがあまり使うあてがあなくって今回たくさん使えてホッとしました(笑)。

ライティング

LEDライト

これは必須でしたねー。「自然光で撮る!」とかいうけど、講座をずっと自然光で撮影してたらあっというまに日が暮れてしまうし。夜も撮影しないと終わらなーいって時はベランダにこのLEDを2つ置いて部屋に向かって光らせて自然光に見立てながら撮影していました。でもただベランダに置くだけだと近所迷惑になるので、なるべく外に光がもれないように色々な道具を駆使して遮光しながらやっていました。どちらかというとライトを光らせるより、気を使って遮光する方が大変なことでしたが、このLEDのおかげで日が暮れてからも作業を続けることができましたし、この道具を使っているとカメラの露出がずっと一定しているのでとても撮りやすかったというのもあります。雲が多くて明かりが安定しない日は動画は写真以上に大変ですからね。

水準器

水準器

これもね。結構助かってたかもというアイテムです。水準器。カメラのホットシューにつけるタイプで、動画で画が傾いていると見てる人が酔いそうになるので、常に水平になっているかなとチェックしながらやっていました。ちょっと三脚の脚を短くしたり、移動させたりするタイミングで再チェックしていきます。これはこれで100圴的な見た目ですが、買うと2000円以上する結構な贅沢品なので大事にいまでも使っています。

iPad

iPad pro

このiPad proの写真のアプリが役に立った!これがなかったら途中でくじけていたかもという私にとっては神アプリです。

「Prompter Duo」というアプリで文章を読みながらセリフが言えるものです。日本語に対応していて、シンプルでとても使いやすい「神」です。

テレプロンター

手作りテレプロンター

これ手作りなんですが、テレプロンターといいます。ガラスに文章を反射させて、それを読みます。ガラスの向こうにはカメラがあって文字は映らないというすぐれもの。元の文字はipadが下にあり、それが映って「アイディアは?」という原稿が見えています。でもただ、文章を反射させただけだと、文字が反転してしまうので、先ほどの神アプリは自分の書いた原稿を全部逆さまにしてくれるすごい存在なんです。しかもしかも、それがタップすると勝手にスターウォーズのオープニングみたいに流れてくれますし、流れる速度も調整できます。もちろん原稿を書く苦労は味わなければなりませんが、これのおかげで作業が20倍は早くなった気がします。

中身

正体

全体を見せるとこんな感じ。私は東急ハンズで額を買ってきてガラスだけにして、枠に金具を付けてスタンドにして斜めに立たせました。額が小さいと広角レンズにした時に額が映ってしまうので、大きめの方がおすすめ。角度は何度ともいえないけど、低すぎると文章が読みづらいので角度調整ができるように工夫はした方がいいと思います。一つ前の写真では真っ黒になっていたのは、黒い布をカメラに被せていましたでないと、向こう側が透けて見えて文章が読みづらくなってしまうので、この黒布で覆うのもコツの一つです。手作りにしたのでは、既製品が結構高かったからです。いろいろ調べてたらYouTubeで手作りしたよという方がいらして、それを参考にしました。神アプリだけでは意味がないので、テレプロンターは神アプリをちゃんと使うための神棚的存在ですね。

テンション

テンション

黒布はある程度テンションがかかってないと、布がだらんとなって動画に入ってきてしまうので、目玉クリップで引っ張っていました。パチンと布ごと挟んだのは先ほどの水準器です。こんなところでも役に立って、すばらしいコンビネーションを見せてくれました。

台

あとこのテレプロンターを置く台も結構大事かもしれません。

私は以前撮影中にPCを置く作業台をDIYで作っていたので、それを使いました。「人工光で撮影する応用テクニック」編でもさんざん紹介しているライトスタンドにつけられるように工夫しています。そのことで高さ調整ができるんですね。なぜ高さを調整するかっていうとカメラの高さが変わるので常にテレプロンターもそれに合わせなければならず、これは結構大事なポイントだと思います。

動画撮影の道具

まあ、こんな感じでざっと紹介していきましたが、何か一つでも参考になればと思います。

私も人のブログとかたくさん参考にしてみたり色々研究しました。でも大事なのは道具よりも道具をどう使うかということですし、それより大事なのは道具を使ってどのような内容のものが作れるかということだと思います。なので道具だけ揃えてもしょうがないのですが、必要に応じて私も今後色々試してよい方法を模索していきたいと思います。

また、「こんな道具を使って撮った動画がこんななんだー」という目線でもオンライン講座の方をぜひ視聴sいただればと思います。料理写真教室フェリカスピコのオンライン講座フェリカスピコのHPからご購入いただければ安くなりますのでぜひぜひよろしくお願いしまーす!

 

About Us

日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。

Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。
> 料理専門の写真教室 フェリカスピコ

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