Cactus RF60X

Cactus RF60X と V6を使う理由

2018/11/27

カメラ

料理写真教室フェリカスピコです。

今回は当教室のライティングの講座で常々ご紹介してきているクリップオンフラッシュのCactus RF60X とフラッシュトランシーバーの Cactus V6について書いていきます。ライティング教室では色々な道具を紹介しますが、このCactusのフラッシュが一番人気で、教室後に導入される方がとても多い機材でもあります。

ライティング教室

ただ教室で紹介し、使い方も説明しているものの、買ったけど発光しないなどメールで連絡を受けることがあります。その理由は教室から日があいて使い方を忘れていたり、ちょっとした設定違いで光らなく、実はほとんどの問題は解決できているので、今後はまず「このブログを見てくださいね」と言えるようにここではフェリカスピコの教室目線で「使う理由と使う前の準備」と次の記事で「使い方」を説明していきます。

cactus

そこでまず第一弾として、「使う理由と使う前の準備」を説明します。

私も講師をするなか大勢の人にいい加減だったり違法な道具を紹介できないので、慎重に情報収集しながら、何を勧めるのか検討しています。教室に来られる層をみればまずプロのフォトグラファーではないのでなるべくお値段は抑えられたもの、そして、なにより役に立つもの、ちゃんとした保証がうけられるものという目線で紹介するものを選んでいます。もちろんこのCactusはそれをクリアできているものということです。

クリップオン

まずクリップオンフラッシュとはなんぞやということでいうと、簡単にいえばカメラの上部のホットシューという部品につける小型フラッシュのことで、単三電池などコードレスで動く小回りのきくフラッシュです。メーカーによって、クリップオンと言ったり、スピードライトと言ったりしています。ですので、ホットシューがないとつきません。

ホワイトバランス

それから「フラッシュ」と「ストロボ」は何が違うの?といえば同様のものを指していて、ただ言い方が違うだけです。ホワイトバランスの設定を見てみるとNikonは表記が「フラッシュ」と書いてあり、キャノンは「ストロボ」になっています。あと仕事をしていて気がつくのはプロの業界はストロボ、そうでないとフラッシュがそれぞれわかりやすい言い方のようなきもします。「おにぎり」と「おむすび」、「ピザ」と「ピッツァ」と似たようなものでしょうか。昔イタリアンのシェフに取材していた人が「ピザ」と言ったら「ピッツァ」と訂正されていました(笑)。私的には現場で通じそうな方で使い分けているので、こだわりはありません。

strobo

でも実は海外では「strobo」は使いません。私もよく使っている海外の通販サイトB&Hでも「strobo」と検索してもフラッシュは出てこず、「flash」と検索すると出てきます。
the flash
USのAmazonにいたっては「Flash」 だけだとアメリカのテレビドラマの「The Flash」のグッズが先に出てきてしまい、むしろ「speed light」の方が検索には引っかかりやすいです。先日flashで検索したらThe Flashの羽根突きの靴下が出て来ました(笑)

安いストロボ

そして、なぜそもそも、Cactusを紹介しているのかというと、一つ目の理由はは安い。二つ目は合法である。三つ目の理由は使いやすいというところにあります。Cactusは香港のメーカーで、Canon、Nikonなどのメーカー純正の同じ明るさの製品に比べると半額かそれ以下の価格になります。教室に来た方には限定でさらに安く購入できるチケットを差し上げております。

電波

てきとうな図でごめんなさい

それから、安いだけならもっと安いものもありますが「合法」というのが大事。フラッシュをカメラのホットシューに付けて撮影すると料理はのっぺりしてしまうので、カメラをフラッシュと離してサイド光や逆光に置く必要があります。離して置くということになると遠隔操作になり、それを遠隔で操作する場合は、送信機から電波でカメラから信号を送ってフラッシュを反応させないといけないので、どうしてもその際に電波を使います。その送信機になるのがCactus V6になります。

技適

それで必要なのが「技適」と呼ばれるもので、製品に日本国から使用許可をもらった技適マークがついていないと違法になってしまいます。これを違反した場合は電波法違反で1年以下の懲役か、100万円以下の罰金の対象になります。先日、ある有名な撮影委託サイトがイメージ写真として使っていたカメラマンの撮影シーンには違法の製品が使われており、ここについては少し意識が低い人もいることも確かです。しかし、知っていながらそういうものを紹介するわけにはいかないので、私は技適マークがついているCactusを選んでいます。

カメラ各種

最後の使いやすいというのはカメラを選ばないというところが素敵なところで、普通はCanon用、Nikon用、SONY用などメーカーによってこのカメラで使えるという縛りをつけているのが、大概どのカメラでも使えてしまうのは、教室で紹介する際にも便利なのもありますし、なにより使う人がメーカー違いのカメラで撮影できてしまうということにメリットがあります。それから香港から直輸入ではなく、日本の代理店を通して売られているので、説明書も日本語、保証もついていて、連絡をすれば日本語も通じるというのはありがたいですね。

ホットシュー

このCactusを使う際の注意点としては、ホットシューがないと使いづらいこと。
それから、一眼レフは問題ありませんが、ミラーレスの場合は露出シミュレーションというモードーをOFFにできる機種の方が使いやすいです。露出シミュレーションは、例えば露出補正などで明るく設定すると撮る前に確認できる画面の映像が明るくなり、撮る前から結果がわかるという便利な機能です。これについては、自然光など定常光の場合はとても便利なのですが、フラッシュ撮影の場合はフラッシュという光源がすごく明るいために、カメラの設定上低感度にしたり、シャッタースピードを速くしたりします。そうするとその場の地明かりで見れる液晶の明るさはとても暗くなってしまい構図が合わせづらくなってしまいます。ですので、この露出シミュレーションについては、メーカーごとに表記がことなりますが、OFFにしておくことが大事です。あまりよく使われる機能ではないので、通常メニューの奥の方にあったり古いミラーレスだったり、エントリーモデルの一部はそもそもなかったりすることもあります。各社設定は以下の通り。※全機種に共通しているわけではないので、あくまで参考までに。

OLYMPUS PEN

OLYMPUSの場合はMENU>セットアップメニュー>メニュー表示>歯車のメニュー表示ONにしてからさらに、MENU>カスタムメニュー>表示/音/接続>LVブーストON

sony α7

SONY αの場合はMENU>歯車マークorカメラマーク2>ライブビュー表示>設定効果反映OFF

Panasonicの場合は

Panasonicの場合はMENU>i(モニター/表示)>ライブビューブーストONかMENU>i(モニター/表示)>常時プレビュー(Mモード)OFF

Canon

CanonのEOS Mシリーズ、EOS Rの場合はMENU>カメラマーク>露出Simulation しない

FUJIFILMの場合

FUJIFILMはメニュー>セットアップ>表示設定>マニュアル時モニター露出/WB反映>OFF

NikonZ

Nikon Zの場合はMENU>鉛筆マーク>Lvに撮影設定を反映 OFF

という感じです。もう一度いいますが、一眼レフは関係ないですからね。これはミラーレスの話ですよ。

教室に来られて、カメラの設定どうするんだったけ?というミラーレス機の方はまずはこちらで確認をしてみてください。そんなこんなで、やっと準備が整ったわけで、次はやっとフラッシュの発光の方法についてお伝えしますね。

乞うご期待。

 

 

 

About Us

日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。

Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。
> 料理専門の写真教室 フェリカスピコ

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