スタイリング教室

料理写真教室フェリカスピコの佐藤です。
11/17(土)14時よりフードスタイリング教室を神楽坂で開催します。
こちらの講師はスタイリストの小坂桂さん。
現在キャンセルもあり4つの席が空いており、ただいま大大大募集中です。午前には料理写真撮影の教室を行いますが、こちらと合わせてご受講いただくのも大歓迎です。

午前中の自然光で撮影する基礎教室ではシンプルに一品を中心に料理の美味しさを追求した撮影術をお伝えしています。
そして、それにビジュアル的な演出をしていくために午後はスタイリング教室を開催します。講師の小坂桂さんは教室でもテキストとして使用している「おいしいかわいい料理写真の撮り方」の著者でもあります。

ですので、この日に使うテキストももちろんこの本です。本を書いたからこれを使っているということではなく、むしろ逆で、教室でやっていることを本にしているので、テキストにするにはちょうどよいということです。内容はコンセプト作りから、器や下地など道具の選び方、配色、立てたコンセプトが引き立つ置き方など多岐に渡ります。

8月のレッスン参加者作その1

小坂さんとはカメラマンの私はいつもお仕事でご一緒しており、その実力を目の当たりにしています。
昨今はInstagramなどでも素敵なスタイリングは目にしますが、私がスタイリグが上手な人ではなくあえてプロフェッショナルのスタイリストに講師をおねがいしているかというと、それには確固たる方針があるからです。

教室でよく受ける質問に「あのインスタグラマーのこんな写真のように撮ってみたいのだけどどうすればいいですか？」というものがあります。いまやあの料理本のあのカメラマンのといわれるよりSNSの世界の人の方が憧れになっているのは微妙な気持ちになるものですが、それはさておきそんな質問を受けた時にはカメラマン的にはこうするといいと思う、スタイリスト的にはこうしていったらいいと思うと、スタイリング教室では両方の立場から意見を出しあったりもします。

8月のレッスン参加者作その2

そして、そんなときに、プロのスタイリストはさっと色々な解決策を教えてくれます。
むろんカメラマンもですが、プロフェッショナルでやっている人は、自分の好きな世界観だけを表現して仕事をしているだけではなく、相手の依頼に合わせてその世界観を膨らませたり、提案したりしていきます。そして、ときにやったことのない感じのものでも、その特徴を見出して、頭の中にインプットし、自らの手でアウトプットしていくことができます。それもなぜそういうことができるかというと、感覚だけで仕事をしていないというのがあるからです。

8月のレッスン参加者作その2

テキストや講義内容にも言えることですが、けして「いい感じ」ではなく、それがなぜそうなっているのかということを要素ごとに分解して、理論的に組み立ていきます。
ですので、これが得意という偏りがなく、オールラウンドに表現することができ、突然のふりも難なくクリアしてくれるというのをいつも仕事現場で見て感じているので私は講師の依頼をしています。教室には色々な職業の方が来て、テイスト違いの質問が飛び交います。でもその質問に「やったことがないから・・」と諦めてしまったり、「こっちの方がいいですよ」と自分の得意な方に流したりするということだと講師を頼むこっちも困惑してしまいます。

8月のレッスン参加者作その3

どんな質問がきても、しっかり向き合って、相手がなっとくできる回答ができる人に講師をやっていただきたいというのは私の中では確かな方針です。
そして、人を飽きさせない会話と、必要な時にはきもちのよい対話をしてくれるというのも大事なことです。

教室にこられる方は、撮影をした結果うまくいかなかったという数多くの、リアルな疑問を持ってきます。明日もさまざまな質問が飛び交うと思いますが、そんな人の質問を聞いているだけでもとても勉強になるものです。

講師は、自分の引き出しを開けて、きっとみんなが聞きたいのではと思うことを伝えていきますが、もちろん時間的にも全引き出しを開けるわけではありません。でも質問がくれば開けていない引き出しをあけます。ですので、どんどん質問をしていただけるとこちらもやり甲斐を感じます。