和食のスタイリング教室

2018/09/15

お知らせ

料理写真教室フェリカスピコの佐藤です。
夏の暑さもおさまり、だんだん秋らしくなってきました。

芸術の秋、読書の秋、そして、食の秋。

秋の食材といえば、松茸、秋刀魚、鮭、さつまいも、栗、柿などなど挙げればきりはありませんが、なんだか和食が恋しくなる季節でもあります。冬になればお鍋もあるし、それがすぎればお節料理と写真撮りのことを考えるとレベルが高くって心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

場所は株式会社ペイザンヌさん

そこで、フェリカスピコでは三ヶ月に一度のペースで和食をテーマにしたスタイリング教室を開催しています。

場所は、目黒にある株式会社ペイザンヌさん。講師はフードプロデューサーの赤沼香織さんにご依頼をしております。赤沼さんとは、数年前にペイザンヌさんでタカナシ乳業さんのレシピ撮影をしたのが出会うきっかけで、そこから教室をぜひということで、和食に限定したものはこれまでないので、よいのではとご提案をいただきぜひともということで昨年から開催しております。

和食器たち

日本人であるだけに、ふだんから馴染みはあり、当たり前のように食べている和食ですが、いざそれを写真に撮ってみようとおもうと「これほんとうにいいのだろうか？」と心配になることってないですか？だからなんとなく避ける、やめるというのも一つ選択肢としてはありだと思いますが、当教室にはそれでも仕事柄撮影しなくてはならない、盛り付けなければならないという方が大勢やってきます。

選べる被写体

避けてしまう要因は、なんとなくルールはあるのは知っているけど、しらないから。。ということで、フェリカスピコはその根本をお伝えする教室ですので、赤沼さんにはいつも「和食のルール」についてこまかく解説していただいています。付け焼き刃のスタイリングでもなく、その場が綺麗に収まるだけの教室でもなく、これからご自身で和食をスタイリングしていただく中で、自信をもって作業をしていただく確実な知識を身につけていただいています。

あしらいもたくさんご用意いただいています。

赤沼さんは、日々様々なメーカさんのレシピ開発のお仕事をしつつ、世界中を回って海外の和食の研究をされています。最近だけでもスペイン、フランス、イギリス、チェコ、オーストラリア、シンガポール、ドイツ、タイなど外からの日本を常にみつめています。日本の和食は、世界のwashokuはどうなっているのか？様々な視点で知見を広めているからこそ、伝えられることがたくさんあるのだと思います。

デモンストレーション

この日は山形から、秋田からこの教室を目当てに遠方からいらしていただいた方もおられました。

講義の時間は4時間とやや長めですが、座学→デモンストレーション→実技という流れを経ていくとあっという間に感じます。知識を得てから実技をしないと頭の中が整理されないですし、ただでさえルールの多い和食なのでやっぱりそれについて勉強することはとても大事なことです。でもフェリカスピコでは、すべての教室が単発になっており、いろいろなことを、日々の撮影に役立つようにぎゅっと要約して伝えているので、そこは我ながらいいところだと思うんです。

朝昼晩

座学が終わったら、次はデモンストレーション。赤沼さんが同じ食材を使って時間を区別するスタイリング技術を伝えてくださいました。鮭がメインですが、確かに朝食、昼食、夕飯と雰囲気が違って見えます。すごい技術ですが、これが目の前で何もないところから観れるのは大変勉強になりますよね。私はカメラマンとして、その時間を撮り分ける演出を人工光を使ったライティングで行なっていますので、そういう細かなところも観ていただくと学びが多くなっていきます。