ファインダー

ファインダーを覗くのか?

2018/08/24

カメラ

台風の影響で東京の天気も大荒れです。

撮影日よりとも言えない、こんなときにはカメラについてコラムをちょっと。
実は教室の質問では私の中であるあるなのですが、撮影時に「液晶で見ながらというのと、ファインダーをのぞいて撮るというのでは、どちらがいいのですか?」ということをよく聞かれます。
 

正直いうとメーカーもいろいろな撮影方法を用意してくれているので正解はないですし、望み通りの写真が撮れるなら、自分が便利だと思う方でいいのではと強く感じるのですが、あえて私はどうかでいうなら、90パーセントはファインダーで、時々液晶で見ながら撮影することもある程度ですかね。

 

というのも、もともと私は長いこと一眼レフでの撮影をしていて、そのファインダーを覗きながらというスタイルに慣れていました。なので、自然な流れとして、ついつい覗いてしまうというのはあると思うんです。現に、ファインダーがないミラーレスを渡されて、「試しに私のカメラで撮ってみてくださーい」とも言われますが、間違えて覗いて液晶に目蓋をぶつけることはしばしば(笑)。「あ、ファインダーなかったのか」とかっこ悪いことをしてしまうこともあります。まあそれくらい習慣になっているということだと思います。

でも、自身のカメラで迷わずファインダーを覗く意味を考えると、いくつか私にとってのメリットはあるのではないかと思います。箇条書きに書いてみますと

 

・覗くと周りが黒く集中して構図作りがしやすい気がする

・目の辺りがカメラに密着すると、カメラとの体の接点ができてブレにくい

・見た目的に仕事してるっぽい

・ちょっと老眼が入ってきたのか、ファインダーの方が視度補正があり見やすい

 

という感じです。

そんなに大した理由ではありませんが、手持ちで撮影していて液晶を使うと、腕がフラフラ動いてしまい構図が定まらないというのは、私の中ではあります。でもそれって誰でもそうなわけではなくって、それをカバーできる筋肉があればピタッと止まれると思うんです。

 

じゃあ逆にどういう時に液晶を見ながら撮影するかというと、私のカメラの液晶にはチルトといって、液晶の角度がかえられる機能があります。地面すれすれのすごく低いアングルの時、自分の目は届かないけど、腕なら伸ばして撮れるくらいのハイアングルの時などは、これに頼ります。それから、真上のアングルで三脚のようなもので固定させてしまった時は、高すぎるし、下には被写体があるので液晶を傾けてざっと構図を確認したり、そこでメニューを触ったりします。でも液晶でも見づらいこともあるので、その時はアプリでスマホに画面をプレビューさせてスマホで撮影してしまいます。これは各メーカーでシステム違うので、全員にあるわけではないのですが、最近のカメラはスマホ対応になっているものは多いかと思います。もちろん撮影時には三脚などに固定させていますが。

 

あとは考えられるのは私のことではないけれど、一眼レフとは逆に、コンパクトデジカメとか、スマホで撮るのに慣れている人はファインダーがしっくりこないというのもあると思います。一番は撮影時に違和感がない撮り方の方がストレスもなくよいと思うので、ファインダーがどうも慣れないという人は、無理しないで液晶でもいいのではないでしょうか。昔の映画とかに出てくる布を被って撮る大判カメラと言われるものも、あれもガラス面を見ながら撮影していたので、いまの液晶と変わりないですしね。

 

チルト

チルト

 

みなさんはいかがでしょうか。

私はファインダー覗く率が高い両刀使いでした。

 

 

About Us

日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。

Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。
> 料理専門の写真教室 フェリカスピコ

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