初代iPhoneから8までを比較してみた

iPhoneの比較

2017/10/04

カメラ

料理写真教室フェリカスピコです。

今日は手持ちのiPhoneについて。

フェリカスピコではスマートフォンで撮影する料理写真の教室も行っていますが、参加者の方が持参されるスマホの動向を見ているとあることに気がつきます。一つはAndroidとiPhoneだとやはりiPhoneの方が多いこと。そして、もう一つはiPhoneのバージョンを見ていると、最新のものを持ってくる方は意外に少ないことです。

これは8月に大阪で行ったミルヴィラージュというパン屋さんの10周年イベントで作っていただいたパン。撮影はiPhone6sです。

これは8月に大阪で行ったミルヴィラージュというパン屋さんの10周年イベントで作っていただいたパン。撮影はiPhone6sです。

前者に対しては、さすがiPhone人気!携帯キャリアとしては最初はSoftBankだけだったのにdocomoもauも取り扱うようになった効果のあらわれだなとも感じますし、フェリカスピコのHPのアクセスなどを解析していると、iOSが多いというのは、それだけiPhoneを持っている人が多いということでもあります。ちなみに「iPhone」ですが、こうして文章を打ち込む時には「あいふぉん」ではなく「あいふぉーん」としないと変換できません。これはどうもアイホンというインターホンがあるからみたいです。コマーシャルなどでもよく聞くと「アイフォーン」と言っているのが分かります。私も教室では「アイフォーン」です(笑)。しつこい

左から初代、4s、6s、8

左から初代、4s、6s、8。4sは6sに機種変する日に地面に落として割れてしまいました。

話は外れましたが、後者の最新機種を持ってくる人が少ないことについては、「そう頻繁に機種変更できないよね」と思いつつも現行ではiPhone8が最新で、7や7 plusが出てからもう一年以上経つのに、7を持ってくる人でさえ稀なことにはそんなものかとちょっと意外さを感じます。TVのニュースでは最新が出るたびに、Webでは次はどうなるみたいな記事が出て騒ぎたてていますが、案外、消費者の方は乗せられていないということなのかなとも感じました。先日、スーパーで「○月○日はボジョレーヌーボーの解禁日です!」なんて店内放送を流していたけど、昔ほどの勢いはないよな〜と、以前の世の中の盛り上がりっぷりを思い出していましたが、そういえばボジョレーヌーボーも、iPhoneもカウントダウンしているところでは共通しているのかな。

これもミルヴィラージュさんのイベントで撮影したスマホ写真です。

これもミルヴィラージュさんのイベントで撮影したスマホ写真です。

人気に陰りが出はじめたのか、それとももうみんな手に入れてある程度満足しているのか、答えはよく分かりませんが、個人的には昔のように最新の機種を買うことにやっきにはならなくなったなと感じています。それは、今の機種の能力でも十分だと思うようになったからではないかと思います。で、今日のお題はいままで手に入れたiPhoneのカメラ機能を少し比べてみたいと思います。機種は初代iPhone、4s、6s、8です。なんだ最新買ってるんじゃんとツッコミが入りそうですが、私が持っているのが6sで、先日妻がずっと使っていた5sの通信スピードが遅くて容量が少ないと困っていたので、機種変更をしたのでした。これは必要だったからなんです(笑)。我が家は私が写真を仕事にしているからだと思いますが、大学時代から周りに合わせてずっとMacでした。今までもデスクトップで7台、ノートで5台、iPhoneで5台、iPad3台、iPod1台とそれなりにAppleにつぎ込んでいます。

それぞれのカメラで同じケーキを撮影してみました。

それぞれのカメラで同じケーキを撮影してみました。

久しぶりに初代iPhoneの電源を入れましたが、スピードに関しては抜群に遅かった。。撮影メニューもズーム機能くらいしかなく、超シンプル。正直今の感覚では撮りづらいです。ですが、当時はこれでも革命的だったのでしょう。間がなくいきなり4sになるのですが、よく我慢したなと自分でも思います。このカメラ機能にはズームも、ピンとを合わせる機能もありました。しかし、露出補正機能はありませんでした。この時までは明るさを合わせるのが一苦労。画面の暗い箇所をタップして、明るくしてみたり、そんなことで四苦八苦していたのを思い出します。確か5sというのも買ったはずなのですが、これは6sに機種変する時に下取りに出してしまいました。6sでは露出補正から、Live撮影、さまざまな機能が盛りだくさん。今も使っていますが、それなりに使いやすいです。では最新の8はどうかというと、6sとさほど変わりないようです。しいて言えば、色を調整する機能が少し変わったこと、それからHDRの文字がなくなり、設定の方から触れるようになったことでしょうか。私が見る限りではそんなに違いはありませんでした。機能に真新しさはないものの正直ちょうどよく使いやすいです。それだけ完成されたものということなのかもしれません。あえて言うなら、ホワイトバランスの機能がついてくれたらいいなとは思います。Androidでは、結構細かい設定ができる機種もあります。

まずデフォルトの広角レンズで撮影。

まずデフォルトの広角レンズで撮影。

ここにはありませんが、7plus、8plusもあります。これはデュアルレンズと言って二つレンズがついており、広角レンズと望遠レンズに別れています。指でピンチアウトするズーム機能は画質を落としてしまいますから、それを光学的に望遠にできるというのはありがたいこと。二つのレンズの機能を使ってボケもつくれるポートレートというモードもあり、カメラ機能で言えば、plusの方が最先端を行っているようです。当然画質面や、ボケをコントロールできるというところでは普通のカメラには及びませんが、その内、スマホで仕事をするカメラマンがじゃんじゃん出てきたらどうしようと、自分の仕事が脅かされるのではとビクビクしてしまいます。

デジタルズームでズームインしてみました。

デジタルズームでズームインしてみました。

画質的には初代<4s<6s<8の順に初代から4sは劇的に4sから8までは緩やかによくなっているように見えます。しかし上の写真をパッと見ただけでは初代iphoneが暗いということしかわからないので拡大してみます。
iphne画質

初代が低画質であるのはよくわかります。4sと6sとでは微妙な違いですが、4sと8を比べるとしっかりした違いがあように見えます。でも、そんな高画質必要なのかとも思いますが、これが実際に撮影した結果です。今回のこの違いを調べた発端は教室に最新の機種を持ってくるひとが減っているという感想からだったのですが、個人的な見解を言うと最新も少し前の機種も、画質は少しの向上、機能も微妙な変化で、もうある程度素晴らしくなってしまっているので、機種変更をしたからといって劇的に写真が変わるわけではないと思います。教室にいらっしゃる人の中には「やはり新しい方がいいのですか?」と聞く方もいらっしゃれば、お隣の方の最新機種を見て羨む様子すら見受けられますが、私的には機種を新しくするよりも“写真のレベルを上げる”には、もっと大事なことがことがあると思っています。常々教室でもお伝えしていることですが、撮影に必要なものは道具よりも、腕や知識だと思います。とはいえ私もある時期が来たら機種変更をしますよ。でもそれはカメラのためというよりも、別の機能で便利で仕事にプラスになるような機能が出て来たり、今の手持ちのiPhoneが明らかに衰えて来てしまった時なのかなと思います。今の8plusには、カメラ機能においては魅力を感じますが、スマホが今より一回り大きくなってしまうのは、ちょっと躊躇するところです。ちなみにお財布ケータイ的なApple Payについては割と新しい機能で便利そうですが、iPhoneを紛失した時のことを考えると困りそうと思ってしまうのは古いタイプの人間だからでしょうか。

さてさて今年のスマートフォンの料理写真教室は10月11日表参道で行うものと、10月27日に大阪の心斎橋で行うものがラストです。11日はあと1席、27日はまだ7名とたっぷり空いておりますので、カメラは使わないけど、スマホなら撮る、撮りたいという方は是非いらしてください。機種の話ではなく、腕を磨けるように色々なことをお伝えしていきます。

教室の詳細とお申し込みはフェリカスピコのホームページまでお願いいたします。

About Us

日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。

Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。
> 料理専門の写真教室 フェリカスピコ

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