イースター
2017/04/20
技術
先日4月15日のイースターの前夜に、和食のスタイリングでもお世話になっているペイザンヌのフードプロデューサー赤沼さんからのお誘いで、イースターの作品撮りに参加しました。
私の実家はカトリックだったので、小さいころに、卵にペイントしたりしたのを久しぶりに思い出しました。日本では馴染みのないイベントですが、ハロウィンのようになるかもしれませんね。
この日、ペイザンヌさんにいらしたのは各分野で活躍されている皆さん。
テーブルコーディネートはデコレーターの小林恵子さん。
食器はフランスの「ジアン」のブランド担当をされる半田麻夕さんが。
カトラリーや雑貨は目黒のフランス雑貨&アンティークショップ 「マムール」のオーナー名津井麻真さん。
お料理は「ル・コルドン・ブルー」で、学ばれている赤沼さん、高橋さん、ミヒョンさん、三森さん
がそれぞれご担当されました。
日々ご活躍のみなさまでありながら、赤沼さん以外は初めてお会いした方々でもあり、それを即興で、みんなに見られつつ、どんどん撮影をしていくという「腕がなるぜぃ」という夜だったわけです。俺も負けていられなーいと、緊張感を味方につけて楽しみながら本気で撮影しました。
もちろん、夜なので自然光はなし。
撮影する範囲は広いし小さなライトでは力不足。
ここは、ライティングの教室でも紹介しているモノブロックという中型のストロボで壁に光をボカンとぶつけて、ややアバウトに、でも考えながら撮影していきました。
光源と壁との距離を離すことで光は柔らかくなり、ちょっと自然光的な柔らかさを作ってみたかったのでこんなことをしてみました。これで撮れた写真は。。
やわらか〜い自然光のようになったのでした。それから大事なことなのですが、このイベントは撮影だけではなくて、お食事会もあったので、料理も撮ったあとにいただいていただかなければならないし、懲りすぎたライティングをしているとイベントの流れの妨げにもなるので、すぐに動かせつつ、しっかりしたクオリティーを保てる光の使い方を選んだというのもあるんです。ライティングの教室は毎月やっていますが、その必要性は自然光でないところで撮影することを余儀無くされる方であればわかっていただけると思います。またライティングの方法も様々で、シチュエーションによって変えていったり、時にはある環境を利用してみたりと臨機応変に組み立てていく柔軟な考え方も大切だと思います。
というか、うっとりするような大人な空間ですよね。そもそも暖炉があるというのがすごいんですが。そこはさすがペイザンヌさん。6月に教室をさせていただきますが、参加いただければこの暖炉にもお目にかかれますよ。
今回このようなイベントにカメラマンとして参加できたこと、幸せに思っております。
スポーツの写真でも、料理の写真でも感じるのですが、一流があるところでシャッターを切ると、自分の写真がキラーンと輝いてくれるんです。こんな時、周りでは「撮る人が撮ると違うよね〜」と褒めてくれるんですが、そうじゃないんです。実は私は凄いものを撮ってるだけで、被写体そのものに魅力や価値があるということだと、つくづく思うのです。
さてさて、来週はライティングの教室を行いますよ。
今回使ったモノブロックも紹介します。4月5月と若干名空きがありますので、自然光で撮れない、道具を買おうと思っているんだけど、何を買っていいのかさっぱりわからないという方は是非ご参加ください。
About Us
日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。 > 料理専門の写真教室 フェリカスピコ