来年注目のカメラ
2016/12/23
カメラ
教室の講師としてではなく、プロのフォトグラファーとしての目線で来年本気で買いたいかも〜と思っているカメラがあります。それはFUJIFILMのGFXというカメラです。
カメラにはイメージセンサー(撮像素子)という、フィルムのように像を記録する部品がレンズの先にあるのですが、その大きさが大きめのカメラになります。センサーやレンズが大きくなることのメリットは高画質であることで、細やかな表現が可能になるのと、写真を大きく伸ばしても遜色がなくなります。それから、ボケも深く出ますので、写真がより印象的になります。
センサーサイズがフルサイズという、昔多くの人たちが当たり前のように使っていたのフィルムの一コマ(35mm判)と同じ大きさのものよりも、大きくて、4×5インチのものよりも小さいものを中判といいますが、フィルム時代はプロの間でもよく使われていました。私も大学生のころからその画質に魅力を感じてMamiya RZ 67、Mamiya 645、Pentax67と合わせて5台くらいは買ったかと思います。しかし、デジタルが主流になる中で、デジタルの中判というのも出ているのですが、車が買えるくらい高額だったり、画像が重すぎてPCで確認する時にスペックの高いパソコンとつながっていないといけなかったりと、どちらかというと大きなサイズの広告を撮るフォトグラファー向けのような気もしていて、なかなか手がでませんでした。
それを解消するかのように、PENTAXが100万円を切る価格で、645というサイズの中判一眼レフを出していましたが、自分が想定している撮影に対して、どうしてもボディーが大きすぎて、例えば真上からの撮影の時にカメラを支えきれるかな?と心配になっていたりと、これまた躊躇しておりました。
ところが、今年の9月ごろに新しい発表があり、教室でも以前よりミラーレスカメラでお勧めしていたFUJIFILMさんが、なんと100万円を切る中判のミラーレスカメラを発売することになりました。ミラーレスというのがミソなのですが、一眼レフよりもミラーがない分薄くて軽量で、自分が今望むカメラの理想がそこにありました。画素数は5140万画素。ポスターなどで使っても十分いけますね。しかもフィルムメーカーなので色へのこだわりは、今のXシリーズのミラーレスカメラからも感じておりますし、まだ実物を眼にしたことはありませんが、撮れる写真のへ安心感もすでにあります。
カメラの進化は日進月歩ですが、フィルム時代もFUJIFILMさんは中判カメラを作っていました。レンズのラインナップも豊富で、レンズメーカーとしても多くのプロが頼りにしていたので、来年出るGFXにも期待をよせています。
教室でこのカメラを勧めることは、まずないと思いますが、今日は個人的なカメラへの思いを綴ってみました。今日から三連休。素敵な休日とクリスマスをお過ごしください。
About Us
日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。 > 料理専門の写真教室 フェリカスピコ