fringerというマウントアダプター -その2-
2017/12/01
カメラ
先日購入したfringerというマウントアダプター。
晴れてFUJIFILMのGFX50SにCONTAX645のCarl Zeissレンズをつけられるようになったのだけど、今日はそのテスト撮影について書きます。
テストの目的は、使っている時の使い勝手が悪くないか、故障箇所はないか、解像力は仕事で使えるレベルなのかを見極めるためです。
テストで撮影で行ったのは前回に続いて地元の都立公園石神井公園。緑豊かで、地域の人の憩いの場となっています。ちょうど紅葉していたのでそれを撮ってみました。
まずはGFXに純正の63mmをつけてテスト。次にfringerにCONTAX645用のVario-Sonnar 45-90mmをつけて同じような画角で、同じ露出でRAWデータで撮影してみました。RAW現像はしましたが、まったく同じことをしています。どうでしょうか、意外に変わらないというのが私の正直な感想です。
こちらは45-90mmのズームレンズを45mmにして撮ったもの、広角を手にいれたれたので嬉しいです。早速明日仕事で使ってみようかと思います。
逆に少し90mmでよった写真。これも十分使えます。オートフォーカスは「ウィーンウィーン」と激しくて、少しだけずれているような気がするので、基本はMFで撮ることにしました。解像力を見るため風景を引きで撮っていて、拡大するとCarl ZeissよりFUJIFILMのFUJINONレンズの方が若干シャープに出ていました。新しいレンズなのでそこは当然かもしれませんが、Carl Zeissが悪いという意味ではありません。
次にボケも見ておきます。お見苦しいのですが、私の顔ではなくその後ろの背景のボケ具合をご覧になってください。こちらは三脚にカメラをつけて妻にシャッタを押してもらいました。
さすがに中判でF2.8ともなるとかなりボケがでます。Carl Zeiss Vario-Sonnar 45-90mmは開放値がF4.5なので、これに合わせてもう一枚F4.5で撮影してみます。
それでも十分すぎるくらいです。GFX50Sを使って思ったことはフルサイズの感覚で撮っているとボケすぎて困ることがあるということです。確か昔フィルム時代にMamiya645を使っていた時もそうだったような気がします。教室をやっていても思いますが、多くの人がボケに憧れ、よくボケるレンズを購入したがりますが、ボケてれば写真がよくなるというものでもない気がします。
若干露出が変わって明るくなったように見えますが、自然光なので天気も若干左右しているかもしれません。ボケ、周辺露光などどちらも良好でこれなら十分仕事に使えるだろうと感じました。
ちなみに最後にCarl Zeiss Vario-Sonnar 45-90mmの方で90mmでも撮影してみました。こちらも全く問題ないどころか、ちょっとした中望遠としてポートレートもいけそうです。今回のお買い物、総じて成功だったと思います。実際に仕事で使ってみてまた再度判断になりますが、次回は他のCarl Zeissの35mmと210mmの比較レポートと解像度チェックもしたいと思います。
About Us
日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。 > 料理専門の写真教室 フェリカスピコ