秘密の道具
2017/08/06
カメラ
怒涛の撮影がやっと落ち着きはじめました。
7月頭から撮影の注文が止まず休みが全くとれず、集中力を途切れさせないようにするのに精一杯でブログを書くことができずにおりました。
でも教室、撮影と毎日を忙しくしておりますが、頼りにしていただけるということは幸せなことで、クオリティーを落とすことなく、ストレスも溜めすぎずに走っていきたいと思っております。
さて、今日のタイトルの秘密の道具なのですが、前回のブログでご紹介した「板」についてしばらく使ってみた感想を書いてみます。
ことの始まりは、いつも教室でもお世話になっていて、開業講座やパン教室をされている株式会社LibraCreationの高橋貴子さんが話しかけてくださったのがきっかけでした。大阪にある塗装会社のタカラ塗料さんとコラボレーションでフォトデザインボードというものを作り、それにあたり商品完成イベントを行うのでそこで写真教室をというご注文でした。高橋先生はいつも出張教室をご依頼くださっていて、教室を始めて間もないころからのお付き合いだったので、もちろん二つ返事でお引き受けをしたのですが、その後、そのボードを試しに使ってみてとタカラ塗料さんから計8枚、13種類の撮影用の板が送られてきました。
百聞は一見にしかず、この板が使えそうなものであることは、実際に見た時にすぐに分かりました。正直自身の撮影用の板も複数持っていたのですが、バリエーション的にもう少し増やしたかったのと、自作するのが本当に大変で困っていた矢先のことだったので、この贈り物はすごーく助かりました。
写真は上の写真の裏面に当たりますが、リバーシブルで使えるので、無駄がなく収納スペースも稼げてさすが撮影慣れした人が作っただけあるなと感じました。さきほど8枚13種と書いたのは裏面も含めると13種類になるということです。コラボで作った高橋先生は実は写真もめちゃくちゃ上手でデジタルの前の銀塩写真からのカメラを習っており、ご本人も活動されていることを写真で伝える中で、このボードの大切さを感じてこの商品を作られたそうです。
こんなレンガ調のボードもあります。結構存在感があるので、使えるかな〜と思いましたが実際に使ってみるとうまく馴染みました。下地だけではなく、背景としてもこのボードは使えるので重宝しています。
この写真は先日撮影したaina cafeという八王子の飲食店のイメージ写真。まだお店の施工ができておらず、車にこのボードを忍ばせていたのが大正解で、いい感じでスムージーが取れました。これは先ほどのレンガ調のものを背景に、スタッコウォールという漆喰のボードを下地にしたものです。
木のボードだけではなく、こんな大人っぽいものもあります。このフォトデザインボードを仕事で採用してから、何が起きたかというと撮影でご一緒するスタイリストさんからあれを貸して欲しいとリクエストをいただくようになりました。もちろんそこでレンタル料とかは取りませんが(笑)、プロのフードスタイリストさんも使えると判断してくれたというのは、このボードのクオリティの高さを物語っているのだと思いました。
上記の3枚の裏面はこんな感じです。もちろん注文時には裏面を選ぶことができるので、無駄なく自分の好きなボードを手に入れることができます。
先日行われた料理教室を検索するサイト「クスパ」さんのスタイリングのセミナーではフードプロデューサーの赤沼さんが、やはりこのボードを使ってくださいました。事前にこれとこれとこれを貸してくださいとオーダーをいただいていたので、車に積んでおきましたが、セミナー中も皆さんどこでこれを購入できるのか、興味津々んでした。サイズはA1サイズ(594×841mm)で撮影にはちょうどよいものです。これより大きいと移動もしまうのも大変、これより小さいといざ撮影してみたら見切れて足りないなんてことになってしまうので、ここもニーズをわかってるな〜と感心しました。
もちろん、ボードだけではなく、その上に布を敷いたりといかようにもできますから、スタイリングの広がりは使っている人の工夫次第です。あくまで下地は料理の写真の場合ならば、料理に食べているシーンの雰囲気を与える脇役になるので、目立ちすぎても困りますし、その点、このボードは存在感もありつつ、主張しすぎない使い易さを感じます。
できた写真はこんな感じ、あくまで料理メインですよ。ボードがあまり写っていないからといって悲しんではいけません。これでもこの世界観を作るには一役買っていただいているのです。すでに私のカメラマンとしての仕事でも、結構使用しておりまして、まだ見せることはできませんがレシピ本やとある広告の写真にも登場しております。
これは前回のブログでご紹介した使用例。こういうニュアンスの板はアンティークで購入すると結構高かったり、もれなく脚がついてきてしまったり、普通のテーブルのためサイズが大きかったり厚みがあったりとなかなか良いものに巡り会えることが少ないものなのですが、このフォトデザインボードは私のなかでは近年でもヒットした商品です。きっとこれから色々な意見があり種類が増えたりするのではないかと期待もしています。
最後に、先述した商品完成イベントについて、今回タカラ塗料さんの本拠地でもある、大阪で行うことになりました。
定員は20名ですが、現在16名の予約がありあと残り4席だそうです。内容は
です。
About Us
日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。 > 料理専門の写真教室 フェリカスピコ